JISのアスベスト分析はダブルスタンダード
2019/03/10
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JISのアスベスト分析はダブルスタンダード
アスベスト(石綿)は、耐熱性・絶縁性・保温性に優れており、そのうえ安価なため建築資材をはじめ、様々なものに利用されてきた。
しかし、吸い込むと中皮種や肺がんを引き起こす恐れがあり、現在は使用が禁止されている。
よって、建築物はアスベストが規定以上に含まれているか・含まれてないかの分析が重要視されている。
JIS(日本工業規格)が認めるアスベストの分析方法は以下の二つ。
●日本独自方式・・・建材を砕いてX線回折装置と位相差顕微鏡で調べる方式
●国際基準機構(ISO)方式・・・建材を砕かずに偏光顕微鏡で調べる方式
厚生労働者は「どちらの方式を使っても構わない」という見解だ。
しかし、一部の分析機関が日本独自方式とISO方式の判定結果の食い違いを指摘した。
日本独自方式が誤った結果を示していたのである。
外国の研究者からは「日本独自方式による分析では40%の確率で誤判定が起きた」と指摘されたこともあった。
アスベスト分析による判定は作業員や住民の健康被害に繋がる重要な問題だ。
被害の拡大を抑えるために、日本独自方式の安全性について疑いの目を向けるべきである。
株式会社トライフォースコーポレーション
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