日本の分析法は国際的な信頼性を損ねる
2019/05/21
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日本の分析法は国際的な信頼性を損ねる
アスベストは一時期、大量に輸入され建材として主に使われていた。
しかし、アスベストは吸引により悪性中皮腫や肺がん等の病気を引き起こす恐れがある。
そのため、現在では使用が禁止されている上に、既に建てられたアスベスト建材を使った建物の解体が進んでいる。
厚生労働省は建築物の解体工事の際に事前に実施するアスベスト分析の調査結果の届け出を厳格化している。
JISが認める分析方法は「日本独自方式」と「国際標準化機構(ISO)方式」の二つある。
厚生労働省は、分析機関はどちらの方式を使っても構わないとの見解だ。
しかし、両者の方式の判定結果の食い違いが相次ぐようになった。
日本独自方式の精度に問題があり「日本独自方式による分析では40%の確率で誤判定が起きた」と外国の研究者に指摘されたこともあった。
また、環境分析など計量証明事業者として分析事業を手掛けてきた分析機関からは「こんないい加減な分析はほかにない」とまで言われている。
人命に関わる分析において「いい加減な分析」とまで言われてしまうありさまでは、国際的な信頼性を損なうことも当然だろう。
株式会社トライフォースコーポレーション
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