建設アスベスト被害、最高裁判決へ
2021/05/25
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建設アスベスト被害、最高裁判決へ
建設現場でアスベストを吸い、肺がんや中皮腫などの病気になった元労働者やその遺族が起こした「建設アスベスト訴訟」で、最高裁が国と建材メーカーの賠償責任を認める判決をした。
13年前から争われている集団訴訟で、初めてとなる最高裁の判決となり、被害者の救済が一歩前進したと言える。
裁判で被害の実情を訴え続けていた人は「この13年で裁判に訴えた7割以上の方が亡くなってしまった。これからも既存の建物の建て替えが終わるまで被害は続く。国には被害が出ないようにしてもらいたいし、裁判やらなくても救済される仕組みを作ってほしい」と語る。
公害の法的な問題に詳しい立命館大学の吉村良一 名誉教授は「国の責任について最高裁判所がいわゆる一人親方も含めて明確に認めたことは、多くの被害者の救済につながり大変意義が大きい」と話している。
多くの人にとってアスベストは過去のものと思われているかもしれないが、今なお被害は広がっている。
国は最高裁の判決を重く受け止め、被害者の救済に力を尽くすべきだろう。
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URL : https://asbestoslab.jp/