アスベスト被害者などの給付金
2021/09/06
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59 アスベスト被害者などに最大1300万円の給付金
建設現場のアスベスト被害者などに最大1300万円の給付金を支給するための法律が可決・成立した。これを受けて、訴訟に加わっていない被害者や遺族にも給付金を支給するための法律が決まった。
給付金の対象となるのは、アスベストが原因の中皮腫や肺がんなどになった人とその遺族で、1975年10月から2004年9月までに屋内での建設作業を行っていたり、1972年10月から1975年9月までにアスベストの吹きつけ作業に従事していた人が対象となる。
厚生労働省は給付金の対象となるのは今後およそ30年間で、これから病気を発症する人を含めおよそ3万1000人に上ると推計しており、支給総額は最大4000億円と見込んでいる。
1970年代から建設現場に携わっていた被害者らが、令和の時代になって報われ始めている。アスベストが原因の中皮腫で夫と息子を亡くした埼玉県の大坂春子さんは「13年間、寝ても覚めても夫と息子のことが頭から離れなかったが、ようやく2人に報告することができて、ほっとしている」と述べた。
しかし、屋外で建設作業をしていてアスベストによる健康被害を受けた人が対象になっていないという問題点も未だ残っているため、建設現場の安全性の見直しを含めて取り組むべき課題である。
株式会社トライフォースコーポレーション
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